ソロギターは、メロディーと伴奏をギター1本で弾くスタイルです。簡単に言うと、歌わずにギターだけで曲を弾くスタイルで、ピックを使わずに指で弾くのが一般的です。
ソロギターは、弾き語りのコード弾きよりも、複雑な弾き方をします。その為、習得するのに時間が掛かります。また、アレンジによって難易度が変わるので、曲によっては弾けたり弾けなかったりします。ですが、一曲弾けた時の達成感は格別です。
正直、ソロギターは奥が深く、ある意味一生掛けて習得するものと考えています(※私のような趣味ギターリストの場合(^_^;))。
ソロギター論はここまでとして、とにかく、ソロギターに挑戦したい方の入門として、ソロギターの始め方について詳しく解説したいと思います。
ソロギターの仕組み
ソロギターは、メロディーと伴奏をギター1本で弾くスタイルです。
まずは、その仕組みを解説します。
伴奏をベース音のみとするのが一番シンプルなソロギター
有名な「禁じられた遊び」を例に解説します。 はじめに、メロディー⇒メロディー+ベース音 の順に、続けて弾いてみます。
メロディーだけだとちょっと味気ないですが(これも一応ソロギター?)、ベース音が加わるだけでソロギターっぽくなりましたよね!これが一番シンプルなソロギターだと思います。
ベース音にさらにコードの構成音を追加して味付け
次に、「禁じられた遊び」の前半部分(マイナー調の部分)を通常のアレンジで弾いてみました。
左手はセーハでの押さえ方が出てきて、右手も指を総動員して弾いています。。。
左手も右手も一気に忙しくなりましたが(^^;、ハーモニーが加わり、ソロギターになりましたよね!
ソロギターが難しい理由
「禁じられた遊び」を例に、1.メロディー⇒2.メロディー+ベース音⇒3.通常のアレンジ と弾いて、ソロギターになっていく過程を見てきました。右手の各指の割当てと各弦の役割は以下です。
- メロディー:
- 人差し指(1弦)
- メロディー+ベース音:
- 人差し指(1弦)+親指(6弦or5弦)
- 通常のアレンジ:
- 薬指(1弦)+中指(2弦)+人差し指(3弦)+親指(6弦or5弦)
※1弦:メロディー、2弦&3弦:コードの構成音、6弦or5弦:ベース音
だんだんと難易度が上がって行ったのが伝わったかなと思います。通常のアレンジでは、右手の指を総動員し、左手のセーハも出てきました。
以上から、ソロギターが難しい理由をまとめると以下の3つになります。
- 右手の弾き方が複雑⇒各指でメロディーと伴奏を弾き分けつつ、同時に弾く必要があるため
- 左手の押さえ方が複雑⇒メロディーと伴奏を同時に弾く関係上、左手の押さえ方が複雑になり、パターンも決まっていないため
- ハイ・ポジションになるにつれて、左手の移動範囲が大きくなり、同時にセーハの頻度が増えるので難易度が上がる
ソロギターを始めるのに最低限できてほしいこと
一般的なソロギターのイメージは、1.の動画の「禁じられた遊び」のような、指弾きの曲だと思われます。
このようなソロギターの曲は、ギター経験がある程度ないと弾くのは難しいと考えられます(※特に独学で習得しようとする場合)。
ソロギターは、すこし乱暴に言うと、アルペジオの発展型とも言えます。あと、ソロギターにはハンマリングオン プリングオフ スライドなどの「ギターのおいしいテクニック」がよく使われます。
以上から、ソロギターを始めるのに、最低限できてほしいことは次の3つです。
- セーハを含むコードがある程度弾けて、コードチェンジもできる
- アルペジオが弾ける
- ハンマリングオン、プリングオフ、スライドができる
あと、ソロギターは譜面(タブ譜)が複雑になりますが、模範演奏が収録されたCD付きであれば、譜面に自信が無くても、聴いて覚えればなんとかなるかと思います(※曲の難易度が上がると時間は掛かりますが)。
はじめてのソロギターに適した曲の傾向
はじめは、みんなが知っている有名曲で、ロー・ポジション(1フレット〜7フレットあたり)中心で弾ける、シンプルなアレンジの曲が適しています。
理由も一緒にまとめると下記の通りです。
- みんなが知ってる有名曲
- 有名曲だと弾けるようになると楽しいし、人前で披露できるので、モチベーションが上がるため
- ロー・ポジション(1フレット〜7フレットあたり)中心で、左手の移動範囲が少なく、開放弦が多く使われる曲
- 左手の移動が少なく、押弦の負担も減るので、左手の難易度が下がるため
- 音数が少なめで、シンプルなアレンジの曲
- メロディーと同時に弾くのはベース音が中心で(音数は2つ)、ベース音の合間に少し音を足すようなシンプルなアレンジなら、右手の難易度が下がるため
- スタンダードチューニングでカポなしの曲
- 単純に、弾くまでの手間を極力減らした方がモチベーションが上がるため
はじめてのソロギターにおすすめの練習曲
恐らく一番有名なソロギターの曲集「ソロ・ギターのしらべ」の中から、上記3.の傾向に当てはまる、はじめてのソロギターにおすすめの練習曲は、以下の3曲です。
- イエスタデイ
- レットイットビー
- きよしこの夜
3曲とも、難易度はAとなっています(※A→B→Cの順に難易度が上がります)。はじめは、この3曲に挑戦し、弾けるようになったら、だんだん他の曲(例えば難易度Bの曲)にも挑戦するのがおすすめです。
最初は大半の曲が弾けないかと思われますが(いきなり弾けたら天才です!)、この曲集は選曲が素晴らしいので、末永く使えます。下記リンクから是非チェックしてみてください↓↓
私は‘譜面の大きな’でない初版の方を、20年以上愛用しています(^^)
以下、おすすめの3曲の演奏動画です。※著者である南澤大介さんご本人の演奏です。
イエスタデイ
ビートルズの超有名曲
シンプルなアレンジなのに、原曲の感じがしっかり出ているのはさすがです。
レットイットビー
同じくビートルズの美しいバラード曲
ピアノのイントロが印象的な曲ですが、ソロギターで見事に再現されています。
きよしこの夜
クリスマスの大定番曲
一部セーハの難所が出てきますが、弾ければ披露する機会があるかも⁉
【ソロギターの始め方】まとめ
ソロギターに挑戦したい方の入門として、ソロギターの始め方について解説してきました。
「禁じられた遊び」を例に、ソロギターの仕組みを解説しました。メロディーにベース音が加わるだけでソロギターっぽくなりましたが、通常のアレンジで弾くと右手も左手も複雑になり、難易度が上がりました。
ソロギターの曲は、ギター経験がある程度ないと弾くのは難しいと考えられます。ソロギターを始めるのに、最低限できてほしいことは次の3つです
- セーハを含むコードがある程度弾けて、コードチェンジもできる
- アルペジオが弾ける
- ハンマリングオン、プリングオフ、スライドができる
そして、はじめてのソロギターに適した曲の傾向は下記の通りです。
- みんなが知ってる有名曲
- 有名曲だと弾けるようになると楽しいし、人前で披露できるので、モチベーションが上がるため
- ロー・ポジション(1フレット〜7フレットあたり)中心で、左手の移動範囲が少なく、開放弦が多く使われる曲
- 左手の移動が少なく、押弦の負担も減るので、左手の難易度が下がるため
- 音数が少なめで、シンプルなアレンジの曲
- メロディーと同時に弾くのはベース音が中心で(音数は2つ)、ベース音の合間に少し音を足すようなシンプルなアレンジなら、右手の難易度が下がるため
- スタンダードチューニングでカポなしの曲
- 単純に、弾くまでの手間を極力減らした方がモチベーションが上がるため
恐らく一番有名なソロギターの曲集「ソロ・ギターのしらべ」の中から、上記の傾向に当てはまる、はじめてのソロギターにおすすめの練習曲は、以下の3曲です。
- イエスタデイ
- レットイットビー
- きよしこの夜
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございましたm(__)m
ソロギターの始め方で悩んでいる方に、少しでもお役に立てれば私も嬉しいです!
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