ギターのストロークがある程度できるようになると、やれる曲が増えて楽しいのですが、だんだんとワンパターンの演奏になって物足りなくなりますよね(人間は飽きる生き物)。
例えば、バラードの曲をコードでジャンジャン弾いても何かしっくりこない。。何々、アルペジオという弾き方がある? の流れでストロークの次はアルペジオがやりたくなると思います。
本記事では、ギターのアルペジオのコツと定番パターン5個を、タブ譜&動画付で解説します。
アルペジオとは
アルペジオは、一見複雑にみえます。実際に私は初めて見た時、魔法のように感じました(・o・) 右手の指がいろいろ動いて、何とも美しい響きが聴こえてきたからです。
ですが、よーく紐解けば、実はそんなに難しいことはしておらず、弾き方のセオリーがあります。
アルペジオとは
アルペジオは、日本語で言うと「分散和音」です。ストロークがコードをジャ~ンと全弦同時に弾くのに対して、アルペジオは弦を1本ずつ弾いてコードをバラバラに弾く奏法です。
また、ストロークもアルペジオも「コードを弾く」奏法なので、左手は同じフォームです。
ストロークとアルペジオの違いは、実は右手の動きだけなんです。
アルペジオのセオリー
「分散和音」の定義で言えば、コードをバラバラに弾けば全てアルペジオで、弾き方にルールはありません。 が、以下のセオリーがあります。
- 最初の音は低音弦(4・5・6弦)のルート音を弾く。
- 例:Cコードの場合は5弦3フレットのC音
- 一つ一つの音は切らずに、次のコードチェンジまでずっと伸ばす(コードを響かせる)。
- 4〜6弦(ベース音)は親指、3弦は人差し指、2弦は中指、1弦は薬指 で弾く。
- ※この指使いが基本ですが、絶対ではありません
アプペジオのコツ(指弾きの場合)
ギターのアプペジオは、ピックで弾く弾き方もありますが、最初の練習は指で弾くアルペジオがおすすめです。特にアコギの場合、ソロギターを弾くのに必須のテクニックになるからです。
また、指弾きの方が最初は弾き易いと思います(私はいまだにピックでアルペジオは苦手です(^_^;))。
アプペジオのコツ(指弾きの場合)は以下です。写真と動画も参照ください。
- 右手はダラ~ンと手首が自然に伸びて脱力した状態です。
- 親指は伸ばし、人差し指、中指、薬指は指を曲げて軽く握る感じで弾きます。
- 親指の位置は人差し指より外側(ネック側)になります(意外と重要です)。
- 4〜6弦は親指、3弦は人差し指、2弦は中指、1弦は薬指 に触れ、すぐ弾けるように準備します。
- 手首と手の甲はリラックスさせ、指だけを動かすように弾きます。
右手はダラ~ンと脱力した状態です。親指の位置は人差し指より外側(ネック側)です。
親指が人差し指より内側に入り込み、指全体が伸び切った悪い例。余計な力が入り、スムーズに弾けません。
【参考】アルペジオの右手を、プレイヤー目線で動画に撮りました↓↓
定番のアルペジオパターン5個を解説
次に、定番のアルペジオパターン5個を、タブ譜&動画付で解説します。
テンポは♩=70で弾いています。最初はゆっくりのテンポからはじめて、だんだん早くしていくのがおすすめです。
全てG⇒C⇒D⇒Gのコード進行で弾いています。親指で弾く弦が、6弦⇒5弦⇒4弦⇒6弦の順番になるので、各弦での親指の位置を覚えるように意識すると良いと思います。
はじめは右手を見ながら練習し、最終的には右手を見なくても弾けるようになりたいです。
①基本パターン
- アルペジオの最も基本的なパターンです。
- 親指、人差し指、中指、薬指の順番に弾きます。
- まずはこのパターンで、右手を見ながら各弦の指の位置を確認するように練習するのがおすすめです。
- 最終的には右手を見なくても弾けるようになりたいです。
②フォーク&ポップスの王道パターン
- フォーク&ポップスでよく使われる王道のパターンです。
- 親、人、中、人、薬、人、中、人 の順番に弾きます。
- 薬指が動かしにくいと感じたら、替りに中指を使い、親、人、中、人、中、人、中、人 の順番で弾くのもおすすめです。
③1拍と3拍目の頭でベース弦&1弦を同時に弾くパターン
- 1拍と3拍目の頭でベース弦&1弦を同時に弾くパターンです。
- 親&中、人、中、人 の順番に弾きます。
- 親指&中指で2本の弦を同時に弾くところは、セオリー的には親指&薬指になると思います。薬指はどうしても力が入りにくいので親指&中指としましたが、やり易い指使いでOKです。
- 親指&中指(または親指&薬指)で弾くところは、2本の指をつまむようにして弾くのがコツです。
④2拍目と4拍目の頭で1弦&2弦を同時に弾くパターン
- 2拍目と4拍目の頭で1弦&2弦を同時に弾くパターンで、曲に合いやすく汎用性が高いパターンです。
- 親、人、中&薬、人 の順番に弾きます。
- 中指&薬指で2本の弦を同時に弾くところが、少し難しいと思います。コツは、中指と薬指を軽くくっつけて(隙間を無くして)、2本の指を連動させるように弾きます。
⑤「タタタタタタ」の6回づつ弾くパターン
- 「タタタタタタ」の6回づつ弾くパターンで、聞いたことがあるパターンだと思います。
- 親、人、中、薬、中、人 の順番に、階段のように弾きます。
- 上の①と②のパターンが弾けたら問題なく弾けると思いますが、3拍子はなじみが無くリズムキープが難しいと思います(私も苦手です)。1、2、3と足踏みでリズムをとるのがおすすめです。
まとめ
ギターのアルペジオは、一見複雑にみえますが、よーく紐解けば、実はそんなに難しいことはしていません。ストロークとアルペジオの違いは、実は右手の動きだけなんです。
アルペジオ(指弾き)の「セオリー」と「コツ」は以下です。
- 最初の音は低音弦(4・5・6弦)のルート音を弾く。
- 例:Cコードの場合は5弦3フレットのC音
- 一つ一つの音は切らずに、次のコードチェンジまでずっと伸ばす(コードを響かせる)。
- 4〜6弦(ベース音)は親指、3弦は人差し指、2弦は中指、1弦は薬指 で弾く。
- ※この指使いが基本ですが、絶対ではありません
- 右手はダラ~ンと手首が自然に伸びて脱力した状態です。
- 親指は伸ばし、人差し指、中指、薬指は指を曲げて軽く握る感じで弾きます。
- 親指の位置は人差し指より外側(ネック側)になります(意外と重要です)。
- 4〜6弦は親指、3弦は人差し指、2弦は中指、1弦は薬指 に触れ、すぐ弾けるように準備します。
- 手首と手の甲はリラックスさせ、指だけを動かすように弾きます。
ギターのアルペジオの定番パターン5個も、解説しました。あなたの練習にお役に立てれば私も嬉しいです。
はじめは、右手に力が入って指が言うことを聞いてくれないし、右手を見ながらでないと弾けないと思います。
それがあたりまえですので、あせらずにじっくりと取り組んでみてください。継続は力なりです。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございましたm(__)m
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