『ソロ・ギターのしらべ』シリーズ等のソロギターの曲を弾くには、 6つのスキルが基本になります。 注.押尾コータローさんとかの超絶テクニック系の曲は除きます(^_^;)
私は趣味で30年以上アコギを弾いていますが、超絶テクニック系の曲を除けば、これから解説する6つのスキルを基本に弾いています↓↓
ただし、趣味レベルの腕前と自覚していますので、プロレベルの演奏を目指す方には当てはまりませんm(_ _)m
よく使うコードの形を覚えていて弾ける 【重要度★★★】
以下のような、よく使うコードの形(一般的なコードフォーム)を覚えていて弾ける必要があります。ただ覚えているだけではなく、コード表を見なくても瞬間的に指の形を作れて弾けるレベルです(体で覚えているレベル)。
- 「C」「G」「F」「D」「A」等のメジャーコード
- 「Em」「Am」「Dm」「Fm」「Bm」等のマイナーコード
- 「E7」「A7」「B7」「G7」「D7」等のセブンスコード
よく使うコードフォームを体で覚えていれば、以下のメリットがあるからです。
曲にはコード進行があり、ソロギターは、メロディーにベースとハーモニー(コードの構成音)が乗っかるイメージです。メロディーを弾く制約上、コード表のフォームそのままで曲を弾くことは少ないですが、
- ベースの音(コードのルート音)はコードフォームからすぐに分かります(例えば、Cは5弦3フレットのド、Amは5弦開放のラがベースの音と分かる)。
- ある程度の「押さえ方の型」が身に付いているので、曲中で求められる左手のいろいろなフォームに対応しやすいです。
つまり、 コードフォームを覚えていれば、「コードのかたまり」を意識して押弦出来るため、効率良く曲を進めていけます。
逆に全くコードを覚えていないと、譜面(タブ譜)の1音1音を確認しながら押弦する作業となり、不可能ではありませんが現実的ではありません。
ストロークでコード進行が弾ける 【重要度★★★】
曲にはコード進行があり、コードチェンジしながら曲が進行します。
ソロギターはメロディーとコードを同時に弾く関係で、一般的なコードフォームとは異なる押さえ方でコードチェンジすることが多いです。
しかし、ソロギターでコードチェンジしていく過程は、ストロークしながらコードチェンジしていくのと同じです。
また、ソロギターは文字通り一人で(好き勝手に(^_^;))弾くので、リズムがおろそかになりがちです。冒頭の私の演奏がそうですが、いまいちリズムがぶれぶれです(汗) 逆にリズムがしっかりしていれば、少々ミスっても上手く聞こえます。
いろいろなストロークパターンで演奏ができると、リズム感が良くなります。ソロギターでも存分に活かされます。
よって、ストロークでコード進行が弾ける必要があります。
アルペジオ(指弾き)でコード進行が弾ける 【重要度★★★】
ソロギターは主にフィンガースタイル(指弾き)になります。
アルペジオ(指弾き)は、コードをバラして弾く奏法です(ストロークのように同時に弾かない)。右手の指の分担は、下記が基本です。
【アルペジオ(指弾き) 右手の指の分担】
- 親指:4弦〜6弦の低音弦
- 人差指:3弦(高音弦)
- 中指:2弦(高音弦)
- 薬指:1弦(高音弦)
ソロギターは、右手の親指でベースを担当し 人差指、中指、薬指でメロディーとハーモニーを担当するのが基本です。 アルペジオと似ていますが、人差指、中指、薬指はアルペジオよりも複雑な指使いになります。
そのため、以下のように人差指、中指、薬指の守備範囲が広くなります。曲のフレーズや演奏者によっても指使いが変化します(※ルールはありません)。
【ソロギター 右手の指の分担】
- 親指:4弦〜6弦の低音弦
- 人差指:1〜3弦の高音弦
- 中指:1〜3弦の高音弦
- 薬指:1〜3弦の高音弦
したがって、アルペジオ(指弾き)でコード進行が弾けることが、基本のスキルになります。
ハンマリング等のギターテクニックが一通り出来る 【重要度★★★】
ハンマリング、プリング、スライド、チョーキング、ハーモ二クス等のギターテクニックは、ソロギターでもよく使われます。一通りマスターしている必要があります。
※タッピングやスラム奏法等の特殊奏法は、押尾コータローさん等の叩き系の曲以外は必須ではありません。
コードストロークとアルペジオで弾き語りが出来る 【重要度★★☆】
ソロギターは、メロディーと伴奏(ベースとハーモニー)をギター1本で成立させます。そのため、どうしてもメロディーが伴奏に埋もれがちです。
伴奏に埋もれさせずにメロディーを際立たせるには、ある程度の「歌心」が必要と考えます。また、歌(メロディー)と伴奏を一人でコントロールする必要があります。
このように、ソロギターと弾き語りには共通点があります。したがって、コードストロークとアルペジオで弾き語りが出来るスキルが必要です。
タブ譜(五線譜の音の高さ以外)が読める 【重要度★★☆】
五線譜(ドレミの音の高さ)が読めなくても、タブ譜が読める必要があります。 ここで言う「タブ譜が読める」は、音符と休符(の長さ)も読めることです。
タブ譜には弦を押さえるポジションが指定されているので、音をどれだけ伸ばし、どれだけ休む(弾かない)か読めれば、音源が無くても弾けます。また、複雑なフレーズの弾き方を理解しやすいです。
例.下記の赤枠内が読めれば、音源が無くても弾けます
ここからは私の独り言ですので、興味のある方だけどうぞ・・・
ちなみに私は、タブ譜は長年かけて読めるようになりましたが、五線譜(ドレミの音の高さ)は非常にゆっくりじゃないと読めません。それで、結局タブ譜メインで弾いています(^_^;) いつかは五線譜だけで弾けるようになりたいものです。。。
まとめ
ソロギターが弾けるようになる6つの基本スキルは以下です。
- よく使うコードの形を覚えていて弾ける 【重要度★★★】
- ストロークでコード進行が弾ける 【重要度★★★】
- アルペジオ(指弾き)でコード進行が弾ける 【重要度★★★】
- ハンマリング等のギターテクニックが一通り出来る 【重要度★★★】
- コードストロークとアルペジオで弾き語りが出来る 【重要度★★☆】
- タブ譜(五線譜の音の高さ以外)が読める 【重要度★★☆】
そろそろソロギターを初めようかと考えている方、初めてみたけどうまく弾けない方に、少しでも参考にしていただければ、私も嬉しいです。
【補足】 追記
ソロギターを弾くには上記の6つスキルが基本になります。
しかし、曲の完成度を上げるにはそれだけでは不十分です。
右手の親指(ベース音)を独立させたり、メロディーが伴奏に埋もれないように右手の各指のピッキングをコントロールしたり、余計な音を鳴らさないように消音したり等 他にもテクニックが必要で奥が深いです。私も日々勉強中です(^_^;)
ですので、まずは本記事で解説した6つのスキルの習得が、ソロギターに挑戦する目安になると考えていただければと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m
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