ギターのコードが何個か弾けるようになり、曲を練習しようとした時、次に困るのが「ストロークの弾き方が分からない」ことかと思われます。
音楽の授業でリコーダーくらいしかやってなかった私は、当然最初は全く分かりませんでした、 譜面(リズム譜)の読み方が・・・
そこで、本記事では、弾き語り本などに出てくるリズム譜(ストロークパターンを書いた譜面)を見てどうやって弾くか分かるようになる、10個のストロークパターンを紹介します。リズム譜と実際に弾いた動画を使って、順番に詳しく解説します。
まず基本形(5個)で、各音符のタイム感(音の長さ)とカウントの仕方を習得します。次に基本形を元にした定番パターン(5個)を習得します。 この10個のパターンを習得すれば、多くのストロークパターンに対応できます。
そして、ギターの楽しさがグンとアップします!
基本形と定番のストロークパターンを10個解説
動画では、4拍子(1、2、3、4、/1、2、3、4、/)で、全てCコードで2小節分(2回分)弾いています。テンポは♩=95で、スマホのメトロノームアプリを再生しています。
コードは何でもいいと思います。テンポは、最初はゆっくりのテンポからはじめて、だんだん早くしていくのがおすすめです。
それでは、順番に解説していきます。まずは、基本形のパターン5個です。
①ジャ~ンを1回(全音符×1)
ジャ~ンと1回ダウンストロークで弾きます。1小節に全音符(4拍)が1個のパターンです。
- ジャ~ンと1回弾き1、2、3、4、と心の中や足踏み等でカウントし、4で弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)、これで1小節です。
- またジャ~ンを1回弾く の繰り返しです。
②2ビート ジャ~ンを2回(2分音符×2)
ジャ~ン(1、2、)、ジャ~ン(3、4、)と2回ダウンストロークで弾きます。1小節に2分音符(2拍)が2個のパターンです。
- 1回目のジャ~ンで1、2、と心の中や足踏み等でカウントし、2で弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)
- 2回目のジャ~ンで3、4、と心の中や足踏み等でカウントし、4で弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)、 これで1小節です。
③4ビート ジャンを4回(4分音符×4)
ジャン(1)、ジャン(2)、ジャン(3)、ジャン(4)、と4回ダウンストロークで弾きます。1小節に4分音符(1拍)が4個のパターンです。
- 1回目のジャンの終わりで弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)、これで1拍です。
- 2回目のジャンの終わりで弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)、これで2拍です。
- 3回目のジャンの終わりで弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)、これで3拍です。
- 4回目のジャンの終わりで弾く直前の状態に戻す(空振りのアップストロークで戻す感じ)、これで4拍です。
- ここまでで1小節です。4回ダウンストロークで弾きました。
④8ビートの基本形 ジャカジャカを8回(8分音符×8)
ジャ-カ、ジャ-カ、ジャ-カ、ジャ-カ、と8回ダウン-アップの交互のストロークで弾きます。1小節に8分音符(1/2拍)が8個のパターンです。
- 1回目のジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「い-ち」と数えます。これで1拍です。
- 2回目のジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「に-い」と数えます。これで2拍です。
- 3回目のジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「さ-ん」と数えます。これで3拍です。
- 4回目のジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「し-い」と数えます。これで4拍です。
- ここまでで1小節です。1拍を2つに分解して弾き、×4の合計8回弾きました。
- ダウン-アップの交互のストロークは、手の力を抜いて柔らく行うのがコツです。
⑤16ビートの基本形 ジャカジャカを16回(16分音符×16)
ジャ-カ-ジャ-カ、ジャ-カ-ジャ-カ、ジャ-カ-ジャ-カ、ジャ-カ-ジャ-カ、と16回ダウン-アップの交互のストロークで弾きます。1小節に16分音符(1/4拍)が16個のパターンです。
- 1回目のジャ-カ-ジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)-ダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「い-ち-と-お」と数えます。これで1拍です。
- 2回目のジャ-カ-ジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)-ダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「に-い-と-お」と数えます。これで2拍です。
- 3回目のジャ-カ-ジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)-ダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「さ-ん-と-お」と数えます。これで3拍です。
- 4回目のジャ-カ-ジャ-カをダウン(↓)-アップ(↑)-ダウン(↓)-アップ(↑)で弾き、「よ-ん-と-お」と数えます。これで4拍です。
- ここまでで1小節です。1拍を4つに分解して弾き、×4の合計16回弾きました。
- 16ビートは、手首を柔らかく使い、腕の振りは最小限でストロークするのがコツです。
ここまでが、基本形のパターンです。
最後の16ビートの基本形はあまり使われませんが、各音符のタイム感(鳴らす時間と回数)とカウントの仕方を習得するために、練習することをおすすめします。
ここからが基本形を元にした定番パターン5個になります。
⑥8ビートの定番パターン 4分音符と8分音符を組合せたパターン
8ビートの定番パターンで、4分音符と8分音符を組合せたパターンです。
- 「タン-タタ-タン-タタ」と弾きます。
- 基本形のパターン④の1拍目と3拍目を、8分音符でなく4分音符(ダウンストローク1回)で弾きます。
⑦8ビートの定番パターン 4分音符と8分音符を組合せたパターン
8ビートの定番パターンで、4分音符と8分音符を組合せたパターンです。
- 「タン タタ-ンタ タタ」と弾きます。
- 2拍目の後半(「タタ(↓)(↑)」のアップストローク)の音をのばして3拍目の前半(「ンタ(↓)(↑)」の‘ン’)とつなぎます。
- 3拍目の前半(「ンタ(↓)(↑)」の‘ン’)は、弾かずにダウンストロークで空振りさせてリズムをキープします。
⑧16ビートの定番パターン 8分音符と16分音符を組合せたパターン
16ビートの定番パターンで、8分音符と16分音符を組合せたパターンです。
- 「タン-タン タン-タタ タン-タン タン-タタ」と弾きます。
- 2拍目と4拍目の後半(ウラ)の「タタ(↓)(↑)」を、16分音符のダウン・アップで弾きます。それ以外は、8分音符のダウンストロークで弾きます。
⑨16ビートの定番パターン 8分音符と16分音符を組合せたパターン
16ビートの定番パターンで、8分音符と16分音符を組合せたパターンです。
- 「タン-タン タン-タタ タタ-タン タン-タタ」と弾きます。
- 2拍目と4拍目の後半(ウラ)と3拍目の前半(オモテ)の「タタ(↓)(↑)」を、16分音符のダウン・アップで弾きます。それ以外は、8分音符のダウンストロークで弾きます。
⑩16ビートの定番パターン 8分音符と16分音符を組合せたパターン
16ビートの定番パターンで、8分音符と16分音符を組合せたパターンです。
- 「タン-タン タン-タタ-ンタ-タン タン-タタ」と弾きます。
- パターン⑨の、1箇所だけ変化させたパターンです。違いは、2拍目の終わりのアップストロークの音をのばして3拍目のアタマとつなぎます。
- 3拍目のアタマは、弾かずにダウンストロークで空振りさせてリズムをキープします。
まとめ
お疲れさまでした。最後まで読んでくださりありがとうございます。
上記の基本形のパターン5個と定番パターン5個の10個のストロークパターンを習得すれば、弾き語り本などに出てくる多くのストロークパターンに対応できます。
そして、ギターの楽しさがグンとアップします!
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